トイレのポイント
まずはお手洗い・お便所をリフォームする「目的」を考え、一時的なものではなく長期に渡り快適に使用できるリフォームを目指しましょう。
「ウォシュレットの取り付け」「便座・便器の取替え」「壁・床の張替え」「扉の交換」「バリアフリー化」「和式⇒洋式への変更」...etc
トイレリフォームといって簡単に思いつくだけでもこれだけの種類があるのです。
家族が使い続けていく場所なので、家族全員のことを考え、将来を見据えた設計を練ることが必要です。
また、来客の際など人の目に着きやすい場所なので、誰もが快適に過ごせる空間づくりを意識しましょう。 お客様をお迎えしても恥ずかしくないよう、どこよりもキレイで清潔にしておきたいのがトイレです。
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実は、最新機種のトイレって日に日にすごい進化を遂げています。
古いトイレを更新し、新しい機種にするだけでも、非常に快適に使えるようになります。
節水や掃除のしやすさなどメリットがたくさんのトイレ更新。
ここでは3つの大きなメリットについて確認していきましょう。
古いトイレでありがちなのが「掃除がしにくい」こと。
今のトイレでは、従来品の便器よりも自浄力の優れた驚くほど汚れにくい製品があります。便器のフチが汚れを拭き取りやすい構造になっていたり、表面に汚れが付きにくく加工されている、また、水を流す際でもトルネードのように便器の内面をまんべんなく洗ってくれる製品もあります。掃除の負担を大幅に軽減してくれます。
近年主流なのがECO&経済的な節水できるトイレです。必要最低限の水で便器内の汚れを落としながら流す優れもの。一度の洗浄に使用する量が10年前に比べ1/3の水量で済むトイレもあたりまえになってきています。
便器を変えることで、年間1万円以上節約に繋がるご家庭が増えています。長い目で見るとお得です。
最新機種は多くが省エネ機能を備えています。
便座を必要な時だけ温めるなど、省エネモードを備えているものも少なくありません。
節電を積み重ねることで年間では数千円程度もの節約になる場合も。
トイレの床の材質は大きく分けて、タイル、フローリング、クッションフロアの3種類があります。
このうちクッションフロアの場合は比較的簡単で安価に張替ができますのでトイレの交換のタイミングで張替をすることをお勧めします。後日クッションフロアの張替えも可能ですが、便器を付けたままだと張り辛く美観も損ね割高になる傾向があります。
トイレを外した状態で張替をすることができますのでキレイに仕上ります。トイレの交換と一緒に床のクッションフロアを張替えるだけでトイレの雰囲気も一新。
トイレの壁は、実はトイレの印象を左右する大きな要素。
色で大きく印象を変えたり、素材にこだわって理想のスタイルをつくるのもおすすめです。
また、近年は汚れが付きにくい、消臭効果があるなどの機能性壁紙もたくさん出ているので、より快適に使えるトイレにリフォームできるのもポイント。
照明や小物にこだわることでトイレはさらに上質な空間に。
お子様の多い家庭では電気の消し忘れもしょっちゅう、自動感知式の照明にすればそんなイライラも解消。
ちょっとしたカウンターや、ニッチや収納などを設置することでトイレをワンランクアップし使い勝手を向上できます。
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バリアフリーのためにトイレリフォームができることは、実はとても多岐に渡ります。
具体的にどんなことができるのか、一つひとつ見ていきましょう。
廊下とトイレの境目である出入口を障害なく通れるようにリフォームしましょう。
開き戸や握り玉のドアノブは高齢者には使いにくく、変えるだけでぐっと安全性がアップします。
・ドアは開閉しやすいしやすい引き戸へ
・段差のない出入口にする
・外からも鍵が開けられるようにする
・出入口の位置を便座後方か便座横にする 等
トイレからの立ち上がりの際は、足腰に負荷がかかりやすいだけでなく、めまいがしてふらついてしまうこともあります。
そのため、バリアフリー化のリフォームでは転倒予防にも効果がある「手すりの取り付け」がおすすめです。
もし転倒してしまったとき、そこが硬いタイルの床だったら…
どれだけ注意していてもリスクはあるのが転倒事故。
転倒時にも衝撃を最小にできるよう、クッションフロアなどやわらかい素材や滑りにくい素材に変更するのもバリアフリーにおいてはとても有効です。
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トイレリフォームは、その内容によって補助金を活用できる場合があります。特に、介護のためのバリアフリー化リフォームは、補助金の対象となることが多いとされています。トイレをバリアフリーすることは、介護が必要な人が自立した生活を送るために役立ちますし、介護する人の負担を減らすことにもつながります。
介護保険の住宅改修では、対象となるリフォームとして、次の内容が挙げられています。
・手すりの取付け
・段差の解消
・滑りの防止及び移動の円滑化などのための床又は通路面の材料の変更
・引き戸などへの扉の取替え
・洋式便器などへの便器の取替え
また、これらの住宅改修に付随して必要となる工事も対象とされています。トイレリフォームでは、手すりを取り付けるために壁を補強したり、便器の交換に伴って床の段差を解消したり、配管や床材の施工をし直したりするような事例が挙げられます。
補助金制度は自治体ごとに異なるため、バリアフリー化を考える際は市役所などに問い合わせの上、まずは確認してみましょう。
例えば、横浜市では「高齢者等住環境整備事業」の一環で、要件を満たす場合に高齢者の方が居住する住宅を改造するのに必要な経費を助成しています。
また、私たちは横浜市の登録授業者のため、リフォームだけでなく制度の確認についてもあわせてご相談いただけますので、バリアフリー化ご検討の際はぜひ一度ご相談ください。